雨の京都と、東山の坂。濡れずに回る方法と、石段のある区間の見分け方

京都で雨が多いのは7月で、平年の降水量は223.6mmです。雨の日に東山をどう回るか、石畳が滑る時にどうするか、足に不安のある方をどこまでお連れできるかを書きます。

忍者屋 編集部 読むのに約4分

<!-- persona: P1(初めての京都・時間が限られる人。天候と体力の不安) -->

先に答えを書きます

東山の二年坂・三年坂は石段です。車は入れません。 タクシーでもハイヤーでも、坂の上までは行けません。人力車も同じです。

つまり東山では、誰であってもどこかで降りて歩くことになります。問題は「どこまで乗って、どこから歩くか」で、これが雨の日と、足に不安がある方にとっては行程そのものを決めます。

人力車には幌があります。雨の中でも、乗っている区間は濡れません。 歩く区間だけが傘になります。

雨の南禅寺。門の前で、幌を立てた人力車を俥夫が引いている
雨の南禅寺。幌を立てれば、乗っている区間は濡れません

京都は、いつ雨が多いのか

月平年の降水量
1月53.3mm
4月117.0mm
5月151.4mm
6月199.7mm
7月223.6mm
8月153.8mm
9月178.5mm
10月143.2mm
11月73.9mm
12月57.3mm
年計1522.9mm

(出典:気象庁「京都」の平年値。統計期間1991〜2020年)

多いのは6月・7月・9月です。11月から1月は、年間でもっとも少ない時期にあたります。紅葉の時期に雨が少ないのは、行程を組むうえでは有利な条件です。

月ごとの「降水日数」は、気象庁の平年値の表からは取れませんでした。 降水量は出ていますが、何日降ったかの平年値は同じ表に載っていません。ここに書けるのは降る量までです。

雨の日に、石畳がどうなるか

滑ります。 特に、磨り減って表面が平らになっている古い石畳です。

これについて注意を呼びかけている公的な資料は見つけられませんでした。ここに書いているのは、毎日この坂を上がり下がりしている者の実感です。

- 革靴と草履がいちばん滑ります。 着物の日に雨なら、歩く距離を減らす判断をします
- 下りのほうが危ないです。上りより体重が前に乗るためです
- 傘を差していると片手が塞がります。手すりのない坂では、これが効きます

雨の日のご案内では、歩いていただく区間を減らします。 走る区間を長く取り、立ち止まる場所を屋根のある所や平らな所に寄せます。当日の空を見て俥夫が組み替えるので、あらかじめ決めた行程どおりには走りません。

ベビーカーや、足に不安のある方は

石段のある区間は、どうしても持ち上げることになります。 二年坂へ向かう際に階段を回避する道が取れる場合もありますが、東山全体としては段差の多い一帯です。

自社製造の特製人力車。刀鍛冶が鍛えたサスペンションと幅の広い特注シートを備える
幅を取った特製のワイドシート。和装の方でもゆったりお座りいただけます

人力車ができるのは、坂を上がる部分を引き受けることです。忍者屋の車輌には特製のワイドシートがあり、通常より幅を取っています。境内など車の入れない場所では歩いていただくことになりますが、そこまでの移動で体力を使わずに済みます。

個々の寺社が車椅子でどこまで入れるかについては、必ず各寺社へ直接ご確認ください。 調べた範囲では、公式サイトに経路まで書いている寺社と、書いていない寺社があります。個人の方が書かれた体験の記事はいくつも見つかりましたが、それを根拠に「行けます」と申し上げることはできません。

確かめられたものを一つだけ挙げます。宇治市源氏物語ミュージアムは車椅子で入館できると案内されています。障害者手帳をお持ちの方は観覧料が半額、宇治市内にお住まいの方と70歳以上の方、その介護者は無料です。

(出典:京都府観光ガイド、宇治市公式サイト)

雨の日でも、時刻は効きます

雨が降ると人出が減ります。普段いちばん混む14時から16時でも、雨の日は歩ける密度になることがあります。

清水寺は雨でも6時に開き、18時に閉まります(7月・8月は18時30分)。境内は屋根のない区間が長いので、雨脚が強い日は滞在時間が短くなります。そのぶん、他の場所へ回す時間ができます。

ゴミ箱はありません。 濡れた物や使い捨ての雨具も、持ち帰ることになります。

予約した日が雨だったら

川沿いの石畳で、俥夫がお客様に話しかけている人力車
同じ道を、晴れた日に。雨の石畳とは色が違います

忍者屋は雨天でも運行します。 幌と雨具があるためです。

キャンセルされる場合は、`/reservation-check/` からお手続きいただけます。日程の変更もそちらです。

その日しか京都にいられない、という方が多いと思います。雨だから中止、という判断をこちらから申し上げることは基本的にありません。 走り方を変えて、その天気で見えるものをご案内します。雨の石畳は、晴れの日とは違う色をしています。

NJ
忍者屋 編集部

京都・祇園と宇治で人力車を引いています。書いているのは、毎日この街を走っている俥夫と、その記録です。

ここに書いた道すじは、実際にご案内しているものです。

完全貸切。ご乗車の30分前まで、WEBサイトからご予約いただけます。

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